申し込みとローン事前審査

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1.購入申し込み

購入したい物件が決まったら、まず行うのが「購入申込み」です。これは契約ではなく、「この物件を購入したい」という意思を売主側に伝え、具体的な交渉をスタートさせるための手続きです。この申込みを起点として、契約日程の調整や資金計画の確認、価格を含めた条件交渉などを行い、最終的に売買契約へと進んでいきます。

不動産は高額な取引であるため、いきなり契約に進むのではなく、申込みという段階で条件整理や最終確認を行うことが一般的です。そのため、申込みを行う時点では、購入する意思を明確に固めておく必要があります。申込み自体には法的拘束力はありませんが、契約を前提とした行為であるため、安易な判断は避けるべきです。

 

重要となるのが、価格や引渡し時期などの条件面の確認です。募集時に提示されている条件は最終確定ではない場合もあり、交渉によって調整されることがあります。特に価格については、交渉の余地がある場合もあるため、この段階でしっかりと詰めておくことが重要です。売買契約書は、申込み後に確定した条件をもとに作成されるため、契約直前での変更は原則としてできません。

また、申込み時には「申込金」を求められることがあります。これは契約金とは異なり、購入意思の強さを示すための預かり金という位置づけです。金額はケースによりますが、一般的には数万円から十万円程度が目安とされています。この申込金は、申込みを撤回した場合には全額返金されます。なぜなら、申込みはあくまで意思表示であり、法的な拘束力を持たないためです。ただし、支払いの際には必ず預かり証を受け取り、金銭の授受を明確にしておくことが重要です。

中古物件の場合は、「買付証明書」という書面を提出するのが一般的です。これは購入希望条件を整理して売主に提示するための書類で、希望価格や引渡し時期、資金計画などを記載します。新築物件の購入申込書に近い役割を持ちますが、中古物件では売主が個人であるケースが多いため、一度書面で条件を提示し、承諾を得るという流れになります。

売主が提示された条件に合意すれば、売渡承諾の意思が示され、売買契約へと進みます。一方で、条件が合わない場合には再交渉や条件の見直し、あるいは購入の見送りといった判断が必要になります。

 

2.住宅ローンの事前審査

申し込みと同時に一般的に行うのが、住宅ローンの事前審査です。住宅ローンは、申し込みをすればすぐに借り入れができるものではなく、段階的な手続きを経て進められる仕組みになっています。実際に住宅ローンを組むことができるか、いくら借りられるのか、金融機関は慎重な審査を行います。

住宅ローンは、不動産を担保として設定することで成り立つ融資です。返済が困難になった場合には、その不動産を売却して残債の返済に充てる仕組みであり、このとき金融機関が持つ権利を抵当権といいます。この抵当権は、不動産の所有が確定していなければ設定できません。

しかし、売買契約後に初めてローン審査を行うと、審査結果によっては購入自体が成立しないリスクがあります。そのため、契約前に融資の可否を確認する「事前審査」が行われます。事前審査では、収入や物件情報などをもとに簡易的な確認が行われ、数日程度で結果が出るのが一般的です。

事前審査に通過すると売買契約を締結し、その後に正式な申込みとして本審査に進みます。事前審査には、源泉徴収票や健康保険証などの書類提出が必要です(すべてコピーで可)。時間を無駄にしないためには、前もって必要な書類は何かを確認しておくとスムーズに進むでしょう。

 

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